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国土交通省が実施する「交通関係優良団体大臣表彰(グリーン経営部門)」を受章
国内初の再生可能エネルギーで航行する電池推進遊覧船を開発し、環境に配慮した持続可能な観光に積極的に取り組んだことが評価
福井県美浜町は、この度、国土交通省が実施する令和7年交通関係優良団体大臣表彰のグリーン経営部門において大臣表彰を受章しました。

左:酒井国土交通副大臣、中央:戸嶋美浜町長、右:加藤国土交通大臣政務官
表彰概要
表彰名:令和7年交通関係優良団体大臣表彰(グリーン経営部門)
受章者:福井県美浜町 他
表彰日:令和7年12月15日(月) 国土交通省 共用大会議室(東京都千代田区霞が関)
国土交通省は、本表彰について「地域公共交通に関する取組み又は環境保全に関する活動を行い、顕著な功績があった団体を表彰するもの」としており、3つの部門(地域公共交通部門、グリーン経営部門、物流パートナーシップ部門)があります。

評価された取り組みのポイント
美浜町では、ラムサール条約湿地や日本農業遺産に認定されている三方五湖において、重油等の化石燃料を使用しない国内初の再生可能エネルギーによる電池推進遊覧船を開発・導入し、運航しています。
景勝地の自然環境保全に配慮しながら、低炭素で静穏性の高い船舶でクルーズを提供することで、持続可能な観光と地域の魅力向上に取り組んでいる点が、環境負荷低減と観光振興を両立する先進事例として評価されました。

電池推進遊覧船の発着施設「美浜町レイクセンター」。施設の屋根には太陽光パネルを設置し、パネルから得た電力を蓄電池を通じて遊覧船に給電している。
電池推進遊覧船は、施設の太陽光パネル(50KW)で発電した電力を蓄電池を通じて、船内のリチウムイオン2次電池(298KWh)に給電し、航行しています。この遊覧船は、モーター駆動のため静粛性が高く、水鳥等が逃げないことから、野鳥観察に適しています。この特長を生かし、冬のシーズンは野鳥観察クルーズを実施しているほか、夏には、屋外デッキを活用し、花火クルーズや星空観察クルーズなど、多様なイベントクルーズを企画しています。
町では、環境にやさしい静かな船での特別な体験を通じて、新たな来訪者の増加を図るとともに、三方五湖エリア全体の回遊性向上と地域経済の活性化を図っていきます。

三方五湖の一つ、久々子湖を航行する電池推進遊覧船






