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美浜町は日本遺産に認定されました!【北前船寄港地・船主集落】
美浜町は、平成29年(2017)に文化庁が認定した日本遺産「♯039 荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に追加認定されました。
北前船とは
北前船は、江戸時代の中頃から明治30年代まで、日本海回りで北海道と大阪を往復しながら商いを行っていた商船の総称です。
ただ積み荷を運ぶ船ではなく、運んだ積み荷を商品として売り買いすることで利益を得ていました。ある寄港地で安く買った商品を、別の寄港地まで運び高く売ることで、船主たちは一攫千金を得ることが出来ました。しかし、仕入れた商品が売れなければ逆に損失を被るのはもちろん、万が一船が沈没や遭難すれば商品のみならず、船も乗員の命もすべて失われる可能性があるハイリスクハイリターンの航海でしたが、多くの船乗りたちが帆船で海に繰り出したのです。
また、北前船は経済のみならず、文化にも日本各地の文化にも大きな影響を与えました。代表的な例をあげると、北前船によって北海道からもたらされた昆布によって西日本で昆布だしを使った食文化が生まれるなど、北前船は商品とともに文化を運びました。
日本遺産とは
「日本遺産(Japan Heritage)」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。
ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を,地域が主体となって総合的に整備・活用し,国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより,地域の活性化を図ることを目的としています。
世界遺産登録や文化財指定は、いずれも登録・指定される文化財(文化遺産)の価値付けを行い、保護を担保することを目的とするものです。一方で日本遺産は、既存の文化財の価値付けや保全のための新たな規制を図ることを目的としたものではなく、地域に点在する遺産を「面」として活用し、発信することで、地域活性化を図ることを目的としている点に違いがあります。
日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」
ストーリー
日本海や瀬戸内海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。
そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。
また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。
これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。
構成市町(52自治体)
令和6年追加認定(3自治体)
【福井県】 美浜町 【新潟県】 村上市 【岡山県】 岡山市
構成市町(49自治体)
【北海道】 小樽市 石狩市 函館市 松前町
【青森県】 野辺地町 鯵ヶ沢町 深浦町
【秋田県】 能代市 男鹿市 秋田市 由利本荘市 にかほ市
【山形県】 酒田市 鶴岡市
【新潟県】 新潟市 佐渡市 長岡市 出雲崎町 上越市
【富山県】 富山市 高岡市
【石川県】 輪島市 志賀町 金沢市 白山市 小松市 加賀市
【福井県】 坂井市 南越前町 敦賀市 小浜市
【京都府】 宮津市
【大阪府】 大阪市 泉佐野市
【兵庫県】 神戸市 高砂市 姫路市 たつの市 新温泉町 赤穂市 洲本市
【鳥取県】 鳥取市
【島根県】 浜田市
【岡山県】 倉敷市 備前市
【広島県】 尾道市 竹原市 呉市
【香川県】 多度津町
美浜町の構成文化財
近世港町の区割りが残る早瀬の街並み
早瀬 蛭子神社 常夜灯
早瀬 子供歌舞伎 曳山
丹生 金毘羅神社奉納 船絵馬
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